理事長挨拶
今年6月の理事改選で,前理事長の大熊保彦さんより理事長のたすきを引き継ぎました。今までは職員として、前身のNPO法人時代も含め
26年仕事させていただきました。
緑の風福祉会を支えてくださった歴代の理事長に比べ力不足は否めませんが、私なりに障がいのある方たちとともに、障がいがあっても住みやすい地域をめざして今後も精一杯取り組んでいこうと思います。これからも緑の風福祉会にご協力をよろしくお願いいたします。
今更ですが、社会福祉法人になってからの緑の風福祉会のあゆみをだどってみます。
●1990年~2006年 社会福祉法人になるまでの期間
●2007年~第1期 生活介護・就労継続支援B型の多機能型通所施設「みどりの風」開設
●2010年~第2期 居宅等介護事業所「サポートセンターみどりの風」事業開始
●2012年~第3期 男性のグループホーム「たんぽぽ」の開設
●2017年~第4期 女性のグループホーム「ひなぎく」の開設
と進んできました。
途中では「風のうた」の生活介護事業への移行や「サポートセンターみどりの風」での同行援護事業や相談支援事業も始めています。
そして昨年2022年7月には新三郷駅近くに土地を購入しました。そこでは第5期の事業計画となる、定員50名の生活介護と定員6名の短期入所の事業を行う施設の建設を計画し、令和6年度の施設整備補助金の協議書を今年7月に埼玉県に提出したところです。
昨今では国の予算がつかずに、申請がなかなか通らない状況ではありますが、望みは捨てず、良い結果を待っているところです。また別の機会にご報告できればと思います。
振り返ってみると「ないから作ろう」と障がいのある人にとって必要な事業を少しずつ増やしてきて、当初始めたころより、事業規模がずいぶんと大きくなった緑の風福祉会です。当然、課題も見えています。
第1は働く人の確保です。他の多くの団体でも人手不足は言われている通り、緑の風福祉会でも課題となっています。
通所施設では毎年多くの学生を受け入れていて、そこから雇用に結びつく方もいますが、これからますます必要になる暮らしの場や居宅介護の分野での人材はまだまだ足りません。
障がいのある人と関わる仕事は考えていなかった実習生が、こんな仕事もいいな~と思ってくれた方や、定期的にボランティアに来てみて、仕事として関わりたくなった方など、実際に障がいのある方と接した中で、福祉の仕事の魅力を感じる方もいらっしゃいます。そんな声を聴くと、出会いは大切にしたいなぁとつくづく感じます。
私たちの仕事は「障がい福祉サービス事業」というくくりになっていますが、支援する人、支援を受ける人というだけの関係だけでなく、
同じ時を生きる者としてともに生きていくという視点を常に持っていたいと思います。
そしてその延長線上には、利用者も職員もなんでも言い合えるオープンな関係の築ける緑の風福祉会でありたいと思います。
緑の風福祉会の事業を利用したい方、働いてみたい方、良い出会いをお待ちしています。マンマミーアにパンを買いにいらした時にでも、見学がしたい、話がしたい、と気軽に声をかけてください。
理事長 阿部 廣美